札幌マルヤマンとコーチングと私(16)

こんにちは。薬剤師コーチの関口詩乃です。

このお話は「札幌マルヤマンとコーチングと私」
第1章:円山動物園に行くまでの経緯:(1)(2)(3)(4)(5)
第2章:円山動物園で見たこと:(6)(7)(8)(9)(10)(11) 、
第3章:講演実現まで:(12)(13)(14) 、(15) の続きです。

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善は急げ!ということで、その場で依頼メールを打った。

このメールで可否を判断されるわけだが、今回の依頼に際し、悩んでいたことがある。

私は、仕事を依頼するときには、相手の所属組織と依頼する本人のできれば両方、最低でもどちらかに、何らかのメリットがほしいと考えている。

金銭的なこと以外にも、互いに「いいこと」がある仕事をしたいと思っている。

それは普段の仕事でもそうだし、今回のICF Japanのような、ボランティア団体での仕事でも同じである。

 

しかし、今回の北川さんへの依頼は、それらのいずれに対しても明確なメリットがなかった。

 

北川さんは札幌市の公務員だ。

ご本人も札幌市も謝礼を受け取ることはないだろう。

ということは、最低条件の金銭的なメリットすら、北川さんご本人にも、札幌市にもない。

 

出張中は手当よりも出費の方がかかることもザラだ。

お金の問題だけでなく、私たちのカンファレンスに土日を充ててしまうことになる。

管理職であることを考えると、その代休取得ができるかすら怪しいところだ。

メリットどころかマイナス案件だ。

 

しかも、今の部署とは全く異なる、以前の仕事に関する講演内容であり、現所属部署には何らメリットがない。

現在の所属である豊平区の宣伝にすらならない。

私が北川さんの部下で、仕事が忙しくて上司が留守がちだったら、

「そんな関係ない仕事を受けてるくらいなら、今の仕事をしてくださいよ!」

と言ってしまいそうだ。

 

さらに、北川さんはコーチ業界どころか自己啓発業界の人でもない。

ということは、「国際コーチ連盟日本支部で講演をしました」と言っても、講演実績としてキャリアのプラスになるとも考え難い。

さて、どんな依頼文章にしようかと考え始めたとき、半年以上前、2014年秋のある飲み会を思い出した。

 

そこでも相変わらず円山動物園の再生についての講演を実現したい、という話をしていて(笑)

「演者にメリットが見つからないが、何かないだろうか?」という事を話していた。
そのときに、千葉さん という大先輩コーチに言われたことを思い出したのだ。

 

S「北川さんにも札幌市にもメリットないんですよ」

S「円山動物園の宣伝になります、と言っても、来園者増加につながるほどのことじゃないですし」

S「活動を理解、と言っても、現部署でもないですし、円山的にも数年前の話になりますし」

 

と悩む私に、千葉さんは言った。

 

「関口さん、熱意をお伝えしてみたらいかがですか?」と。

「できれば直接、どうしてお願いしたいのか、お話してみたらいかがですか?」と。

 

千葉さん自身が、損得ではなく熱意で引き受けている仕事があるのだろう。

 

「そうですねぇ」なんて答えながら、そのときはそれで終えたのだが、依頼メールを打ち出したとき、この千葉さんの言葉を思い出した。

 

そう、どんなに取り繕ったところで、北川さんにも札幌市にもメリットのある講演依頼ではないのだ。

ブース展示をお貸しするのでポスターやパンフレットを、という話も、大きなメリットではない。

 

持っているのは、熱意くらいしかないのだ。

 

一方、北川さんの仕事のペースは早いだろうと思っていた。

何しろ、コールセンターを着手から半年で立ち上げる人物だ。

 

ということは、メールが長いというだけでもマイナス要因だ。

(これだけ長いブログを連投している私が言うのもなんだが)

 

更に、「こんなに熱意があるんだから、お願いしますよ」と仕事で簡単に言っていいものではないとも思っている。

 

考えた末、依頼メールは日時、場所に始まり、相手の判断に必要な情報から書いていった。

依頼内容、そして最後に、2010年夏に円山動物園を案内してもらったことなどを書いた。

読みたいところ、北川さんが読むに値すると思ったところまで読んでもらえばいいやと思い、セクションを区切ったメールを書いた。

 

メンバーに内容を確認してもらい、電話から2時間以内に送信。

北川さんだけでは決められない事情もあるかもしれない。

1週間以内のお返事をお願いしたので、しばらくはドキドキしてるだけだなーと思っていた。

 

・・・そして翌日。

なんと24時間以内にお返事のメールが来た!!

 

ご講演していただけることと、

時間や日程等の連絡のほか、

円山動物園のコーチが「後藤田コーチ」であること、

マルヤマンの歌の歌詞はキリンの飼育員さんが書いたものであること、

以前のご講演が記事になっているWebページなどを教えていただいた。

 

今まで、「叶ったらいいなー」と思っていた円山動物園の講演が、

「このまま問題がおきなければ実現すること」になったのだ。

 

「夢」が「予定」になった瞬間だった。

 

メールだけで打ち合わせすることは不可能ではなかったが、

人間は、直接会ってみないとわからないことがたくさんある。

何より、ご本人に、とにかくお会いしてみたかった。

 

その後、何回かメールのやりとりをし、

8月末に私が札幌に行く際に、お会いすることにした。

 

K「豊平区までお越しいただくことは可能でしょうか?」

と気にしてくださったが、

東京⇔札幌の距離に比べれば、札幌市街⇔豊平区役所は遠いうちに入らない。

 

あっという間に8月末。

私は札幌に行った。

(続く)

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