こんにちは。
薬のあらゆる「?」を解決する薬相談の専門家、
薬剤師コーチの関口詩乃です。
記事タイトルの答えは・・・
「カロナールは保険上、後発品です」
世の中には、先発品がない薬があります。
どういうことか?と言いますと、、、
1)先発品が昔はあったけれど、販売を終了した
処方薬の値段を薬価(やっか)と言って、保険制度で使う薬の値段は国が決めているのですが、この薬価、1-2年に1度改定され、そのたびに、通常、安くなっていきます。
しかも後発品ができると、シェアを奪われるので販売量が落ちる=売り上げが落ちる ことも加わります。
利益が少なくなっていけば、製薬会社も霞を食って生きているわけでも、錬金術ができるわけでもないので、その薬の販売を終了(中止)します。
すると、「先発がない、ジェネリックだけがある状態」になります。
2)そもそも先発品がない薬が存在する
そもそも、先発品や後発品の保険上の考え方や、薬の承認制度は、時代と共に変わってきました(充実してきたと信じたい)
そんな中で、「先発」「後発」という現在のルールに当てはまらない薬が存在するのです。
「カロナール」はこれにあてはまります。
カロナール、先発品じゃないの?
こういった質問の内容が”Yahoo!知恵袋”にもあったりしますが、保険上、「後発品」として扱われます。
カロナールの成分、「アセトアミノフェン」は、古くから粉薬として存在していました。
しかし、苦みや飲みにくさ・扱いにくさの問題があり、錠剤の「カロナール」が1996年に発売されたのです。
このとき、成分自体は古くからあるため、先発品とはなりませんでした。
古くから使われている薬は、現代の私達から見ると、多くの謎を持っています。
カロナールで言うなら、先発か、後発かなどは些細なことだと思うほど、大きな謎
「成分のアセトアミノフェン自体、どうやって効いているのかわかっていない」
があります。
昔からある薬には、どうしてその適応を持っているのかわからない薬や、
今ならその適応は取れないんじゃないの?(臨床試験ができない)という薬もあります。
また、先発がすでに販売終了していて、効果や副作用の詳細なデータがない薬もあります。
でも、その薬が世界中で役に立っているのは事実です。
薬のデータ、信頼性の難しさの原因の一つはそこにあります。
- この薬、本当に妊婦で何も起きないんですか?
- なぜデータがないんですか?
- 動物実験しかデータがないのに妊婦に飲ませるなんて無責任じゃないですか?
など言われることもありますが、
「人間の妊婦で、胎児に問題がおきることがわかっている薬」
というのは、確実にそのデータの裏に悲惨な目にあった妊婦と胎児の存在があります。
数値データは大事ですが、長いこと使われている薬で、大きな問題が起きていない、というのも、ある意味、ひとつの情報だと思うのです。
どうやって、あなたにとっての「いい薬」を選べるか、それが、薬のとお付き合いのポイントです。
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