こんにちは。薬剤師コーチの関口詩乃です。
このお話は「札幌マルヤマンとコーチングと私」
第1章:円山動物園に行くまでの経緯:(1) 、(2) 、(3) 、(4) 、(5) 、
第2章:円山動物園で見たこと:(6)、(7)、(8)、(9)、(10) の続きです。
いよいよ第2章完結します。
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「最後にお土産でもみる?」と言われ、お土産売り場へ。
そこは「お土産売り場」というより「オフィシャルショップ」という名前がふさわしい、ちょっとこじゃれた空間だった。
そして、ここで私はホッキョクグマの赤ちゃんの人気の大きさを知った。
「ピリカグッズ」という、2005年に円山で生まれた美人なホッキョクグマ「ピリカ」をデザインしたグッズがいっぱいだった。
フタに保冷材のついたランチボックスの「GEL COOま」を筆頭に、ピリカデザインの菓か舎のタイムズスクエア、ミニハンカチ、タオル、缶入りお菓子などなど、ついつい手に取ってしまう。
H「園長がトップセールスしてて、講演とかで出かけるときのお土産は、これ(しろくまタイムズスクエア)なんだって」
・・・園長自らセールス?寄付集めとかですか??
H「結局ね、円山の問題を突き詰めると、
『税金で動物飼うってどうよ』
って話なわけよ」
・・・意味が半分くらいしかわかりません。
公共施設なのに、ずいぶんお金の話が出てくると思っていたが、動物園は確かに税金で動物を飼っている。
福祉や教育、生活と、税金を他に遣うべきところは他にいくらでもあるだろう!と言いたくなる気持ちはわからないでもない。
しかも、札幌市の税金の高さは身をもって知っている。
(何しろ札幌から東京に引っ越した時、住民税が半分くらいまで下がって驚いたのだから)
そもそも、税金を投入している以上、存在意義と価値がなければならない。
税金を遣う、というのはそういうことだ。
「税金で動物を飼う意義」というのは、とても重い言葉だった。
ところで。
ぬいぐるみなど動物園のお土産定番グッズ、「熊出没注意」などの北海道の定番土産・・・その中で、異彩を放つコーナーがあった。
「マルヤマン」グッズである。
園内のあちこちの手作り看板で出没していた、このよくわからないキャラクター。
「円山動物園のゆるキャラだよ」と教わった。
よくわからないのに、なぜかものすごいインパクトがある。
H「このキャラクターも確か、飼育員さんが作ったんだわ」
H「今流れてる音楽が、テーマソングなんだ」
・・・昭和なヒーローショーの音楽が流れていると思ったら、これがマルヤマンのテーマソングとは。。。
ここまでなら、「円山にはなんかよくわからない濃いゆるキャラがいた」で終わったと思う。
地域振興やイベントのためにゆるキャラをつくるのは、よくあることだ。
しかし、H先輩の説明は終わらなかった。
「このCDさー、エイベックスから出てるんだって」
・・・エイベックスって、安室奈美恵とか浜崎あゆみとかがいるエイベックスですか?
H「そうそう。そのエイベックス」
S「マルヤマンは、エイベックス所属アーティストですか?」
H「なんかね、歌詞とか円山動物園で作って、エイベックスに渡したらしいよ」
・・・ゆるキャラのテーマソングをエイベックスから出した?
あまりにもいろいろインパクトが強すぎて、
「買ってどうするの?」とH先輩に突っ込まれつつ、件のCDを購入。
この時は、「ちょっとした記念のCD」に過ぎなかった。
予想外に楽しく、予想外にグッズを買い、
「本当は餌やりを見たり、ガイドがあったり、体験があったりいろいろするんだけどね」
というH先輩の言葉に
「円山動物園、まだネタがあるんですか!」
と驚愕。
S「えっ?見てきましょうよ!」
H「午後の予定があるのは詩乃ちゃんでしょ!」
などと言われながら、後ろ髪をひかれつつ、円山動物園を後にした。
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