こんにちは。薬情報コンサルタントの関口詩乃です。
私、ある児童養護施設で、毎週、ボランティアをしています。
そこで先日、子ども科学実験をしました!
ある日のことです。
Aちゃんが「せっきー(施設の子ども達は私をこう呼ぶ)、これ、やってみたい!」
と、何やら分厚い本を抱えて近づいてきました。
彼女が持ってきたのは「実験おもしろ大百科」(学研)
どうやら、その中の 「泡がでる!」という 実験をしたい様子です。
薬剤師、化学系の実験ならばっちりだ!!
失礼ながら、あまり勉強の得意ではないAちゃん。
このチャンスを逃してはいけない!とばかりに、
「やろうやろう!!」
「せっきー、次に来るときに必要なものを持ってくるね」
と約束しました。
そして次週。
子どもたちの好奇心は一瞬です。
果たして1週間前の約束を、Aちゃん本人が覚えてくれているだろうか?とドキドキしつつ、道具と材料を用意して行きました。
よかった!Aちゃん、(約束を)覚えてた!
Aちゃん「せっきー、実験しよう!」
関口「ご飯食べたらやろうね!」
と再び時間の約束をし、いよいよ実験開始。
周りにいた小・中学生も集まってきます。
実験は2種類。
(1) お酢(酸)に重曹(アルカリ)を入れて、二酸化炭素を発生させる実験。
(2) 炭酸水に砂糖その他を入れて泡を発生させる実験。
こぼれても大丈夫なようにセッティングしたあと、
・実験前後には手を洗うこと
・目にしぶきがかるほど近づかないこと
・ものを触った手で他のものや自分の体に触らないこと
などなど、実験の基本的注意とそれらの理由を説明して、実験開始。
泡が出る実験なので、当然泡が出るのですが、実際にやってみるのはやっぱり新鮮なようで、
「すごーい!」
と歓声が上がります。
次は誰がやる?と、子どもの中で順番を決めたり、盛り上がっています。
「お酢に砂糖を入れたらどうなる?」
「塩は?」
「炭酸に重曹は?」
などなど、普段は静かな子も、目の前で、入れた瞬間に何かが起きる(かもしれない)となると、興味津々です。
「よし、やってみよう!」
と言って、実際にやらせながら、
「さっきのお砂糖のときと、今度のお塩、泡の出方は一緒?」
「もう1回かき混ぜると何が起きる?」
「これとこれは、どう違う?」
等々、見たり考えたりするきっかけの質問を投げかけます。
泡を出すだけなら、炭酸を振っても泡はでますからね(^^;
さて、大事なのは実験した後の考察です。
(つづく)