「胃に優しいのはロキソニンよりカロナール」は本当ですか?

こんにちは。
薬のあらゆる「?」を解決する薬相談の専門家、
薬剤師コーチの関口詩乃です。

 

先日「ロキソニンとカロナールはどちらが強い?」という記事を書きました。

で、今日もロキソニンとカロナールのお話です。

 

実は、、、

こんな質問をいただきました。

 

Q1.胃に優しいのはロキソニンよりカロナール、は本当?

Q2.炎症を抑えたり解熱効果があるのはロキソニン、は合ってる?

 

今回は、頂いた質問を元に、お話を進めていきますね。

 

Q1.胃に優しいのはロキソニンよりカロナール、は本当?

A1.本当です。

 

解熱鎮痛剤でよく起きる副作用は、
胃部不快感や腹痛などの胃腸障害です。

 

確かに、アセトアミノフェンは、
他の解熱鎮痛剤に比べて、胃への障害が少ないです。

 

それと、何よりも古い薬なので、何が起きるか、
薬のプロフィールがよくわかっている、という
「服用する時の安心感」があります。

 

何しろ、世界で初めて薬として使われたのは1893年。
広く使われるようになったのは1949年。
もう、60年以上解熱鎮痛薬として広く使われているのです。

 

一方、ロキソニンは、というと、1986年に、
ここ日本で生まれた薬です。
強い効果を求めつつ、いかに胃を痛めずに済むか?
を合わせて追及してきた解熱鎮痛薬の開発の歴史の中で、
ロキソニンは誕生しました。

 

 

消化管障害作用が比較的弱いにもかかわらず、
鎮痛・抗炎症作用が強い薬として誕生したのです。

 

そういう意味では、ロキソニンも、
アセトアミノフェンほどではないけれど、
インドメタシンやアスピリンなどに比べれば
胃への負担が少ない薬と言えます。

 

 

 

Q2.炎症を抑えたり解熱効果があるのはロキソニン、は合ってる?

A2.合ってます。

 

解熱鎮痛効果はアセトアミノフェンにもありますが、
ロキソニンの方が強いです。

そして、ロキソニンには、アセトアミノフェンにはほとんどない、
炎症を抑える作用※があります。

※医療用のロキソニンです。
OTCのロキソニンに「抗炎症」の記載はありません。

 

だから、アセトアミノフェン(カロナール)は「解熱鎮痛剤」、
ロキソニンは「鎮痛・抗炎症・解熱剤」と表現が異なります。

 

もちろん、適応(効能・効果)でも、
ロキソニンは「炎症」にも効果があるとされていますが、
カロナールには「解熱・鎮痛」のみです。

 

 

 

同じ「熱さまし」「痛み止め」として使われている薬でも、
副作用や効果が違います。

 

だからこそ、効果が強いものをいつも飲んでいればいい、というわけでも、
とにかく副作用が少ないものをいつでも、というわけでもなく、
使い分けが必要なのです。

 

だって、せかっく薬を飲むなら、最小限の服薬で、
リスクは小さく、効果は高く、安心して飲みたいじゃないですか。

 

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