こんにちは。
薬のあらゆる「?」を解決する薬相談の専門家、
薬剤師コーチの関口詩乃です。
前々回、前回と頭痛や痛み止めやロキソニンの話を書いていた際、気づきました。
実は、、、
(処方薬の)ロキソニン、頭痛の適応を持ってません。
処方薬の「適応」というのは、
「この薬はこの病気や症状に効果があります」
と認められている症状や病気のことです。
処方薬は、臨床試験を行うなどして、
これらの「適応」を取得するのです。
処方薬の「適応」は、もう一つ、保険的な側面があります。
「適応」に書かれている症状や病気は、保険診療として認められるのです。
逆に、(海外の試験や使用法などで)どんなに「この薬は○○に効く」と
わかっていても、「○○」という病気や症状が適応(効能・効果)として
認められていなければ、原則、保険診療では使えません。
つまり、頭が痛くて病院に行っても、
原則、ロキソニンは処方できません。
では、ロキソニンは頭痛に使えないのか?というと・・・
市販薬(OTC)のロキソニンSは、「頭痛」の適応を持っています。
「ロキソニンは頭痛に効きますよ」
と言っているのです。
痛み止めですから、頭痛には効くのでしょう。
ただし、
保険適応を持っていない=病院では原則、頭痛でロキソニンは処方できない
ということです。
調べてみると、医療用医薬品(処方薬)の痛み止めは、
頭痛の適応を持っていない薬が多いんだなーという意外なことを発見しました。
で、ロキソニンです。
それでは、ロキソニンとロキソニンSは同じものなのか、違うものなのか?ということですが。
発売元の第一三共ヘルスケア様のホームページにありました!
Q1. ロキソニンSは病院で処方される「ロキソニン」と全く同じものなのですか?
それとも成分の配合量などが違っているのですか?A1.ロキソニンSは、医療用「ロキソニン」と成分、成分量、添加物、錠剤の大きさ、
剤形 いずれも同じです。異なる点として、ロキソニンSには外観上、錠剤に割線、
刻印が入っておりません。
また、本剤は頓服・短期使用であり、医療用とは用法・用量、効能・効果が異なります。
つまり、「添加物や成分は同じだけど、使い方や使う病気・症状が違うよ」ということです。
ざっくり言うと、
「医療用のロキソニンは、病気を指定している代わりに、
医師の指示があれば多めに飲むことができるけれど、
自己責任で服用するロキソニンSは、
一般的な痛み全般に使える代わりに、1回1錠だけにしてね」
という感じでしょうか。
医療用医薬品がOTC(薬局で買える薬)になるとき、
全く同じだと思ってはいけない、ということを
覚えておかなければなりませんね。
PS
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