薬を飲んでいる人が歯医者さんで気をつけること

こんにちは。薬のあらゆる「?」を解決する薬相談の専門家、
薬剤師コーチの関口詩乃です。

先日、歯医者さんに行ったときのことです。

受け付けの下に、
「この薬を飲んでいませんか?」
という、手作りのポスターが貼ってありました。

歯の治療をするときに、飲んでいると影響が出る薬が、

病名:脳梗塞・心筋梗塞・狭心症・高血圧・骨粗しょう症など

診療科:内科・循環器・透析など

薬の分類:抗凝血薬・血栓溶解薬・ビスホスホネート系など

具体的な薬の名前と写真:ワーファリン・プレタール・ボナロンなど

 

といった内容で示されていました。

イメージ的にはこんな感じです。

歯科のポスター
・血液を固まりにくくする薬
・骨粗しょう症の薬

を飲んでいる人は、

歯医者さんの治療をする際には注意が必要です

このポスターを見ていて考えました。

 

・ジェネリックを飲んでいる人は、自分の薬がここに該当するのか、わかるんだろうか?

⇒これらの薬の名前は全て先発品の商品名です。
これらのお薬の中にもジェネリックがあるものはいくつもあり、
それらを飲んでいる人は、自分の飲んでいる薬も該当すると気付くのだろうか?

 

・これらの薬を飲んでいることを歯医者さんにちゃんと伝えられるんだろうか?

⇒そもそも、自分の飲んでいる薬をしっかり覚えている人は意外に少ないですし、
「今」「今日」は飲んでいない薬はもっと覚えていません。
ビスホスホネートの中には、1か月に1回注射する、などという薬もあります。

たとえば3週間前に打った注射が、今日のむし歯の治療に影響する、
と想像ができる人ばかりではないと思うのです。

 

ジェネリックを飲んでいる人がほとんどいなかった時代ならともかく、
慢性疾患を中心に、ジェネリックを飲んでいる患者さんは確実に増えています。

また、1か月に1回、1週間に1回、最初の3日間だけ、など、薬の服用パターンも増えています。

それらを確認する歯医者さんも大変だなぁと思うと同時に、
確認する歯医者さんばかりではない中、

自分の薬が何で、どういう薬なのか、自分で理解していること

がやっぱり大事だと思いました。

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