
こんにちは。関口詩乃です。
何かを学ぼうと、セミナーや研修、勉強会に参加しては落ち込んで帰ってきたり、独り反省会を開いたりしてしまう人、いませんか?
コーチングやコミュニケーションの勉強会に参加すると、ただ講師の話を聞くだけの会ではなく、参加者で感想を話し合ったり、振り返り行ったり、何らかのワークをしたりすることが多いです。
そんなとき、他の参加者の意見を聞いて、
「ハイレベルだなぁ」
「私の理解度は低いなぁ」
「こんなこと。考えもしなかった」
などなど、自分と周りの人のレベルの差を感じ、挙句の果てには
「自分はここに来るレベルじゃなかったのでは…」
とまで思ってしまうこと、ありませんか?
または、
「言わなくていいことを言ってしまった」
「あの発言は場にそぐわなかったかも」
「余計なことを言ってしまった」
など、自分の発言を後悔したりすることはありませんか?
何を隠そう、私、まさにそのタイプです。
割とよく、悩んだり独り反省会をしたりしています。
そんな私が、自分のことを棚に放り上げて申し上げます。
参加者としての私は、確かにそう思いやすいタイプの思考のクセがある人間です。
しかし、自分が研修講師やトレーナー、ファシリテーターをしているとき、
参加者の振り返りの発言から、著しい学習理解度の差を感じることはまずありません。
また、終了後、参加者の方に「私、余分なことを言ってしまってごめんなさい」と謝られることもありますが、
そうおっしゃる方の発言で実際に「それは控えてほしかった」と思う発言をされたこともありません。
受講される皆様は、それぞれの仕事や生活などの背景、それに基づいた課題を胸に参加されます。
持っている背景や課題が異なれば、参加したときに「これは重要だ」と感じたり「これは(実社会の)これに使えるかも」と思うポイントも異なります。
つまり、レベルの差ではなく、種類の差、視点の差なのです。
そして、社会人が学ぶ際、その「各人の差」こそが、学びのエッセンスになると私は思います。
コンテンツを学ぶだけなら、本でも動画でもよいのです。
人と学ぶからこそ、より多くの自分が持っていなかった視点からの話を聴き、新たな視点や視野・視座を得ることができる、私はそう信じています。
だからもし、あなたが他の参加者の発言を聴いて
「自分はこんなハイレベルな人たちの中で場違いだ」
「余計なことを言ってしまった…」
と思うなら、それは幻想です。
あなたの発言を聴いて、同じように思っている人がいるかもしれませんよ。
何より。
本当に学ぶ人は、どこからでも何からでも誰からでも学びます。
参加したことや言ったことを後悔するよりも、
「どこからでも何からでも誰からでも学ぶ人」
になりませんか?