お願いです。どうか一緒に祈ってください。
どうか今日は、電車もバスも飛行機も、できるだけ平常運転に近づきますように。
明日からの入試(前期試験)のために、多くの受験生が夢をかけて移動します。
北海道には7つの国立大学、5つの公立大学があり、全国からの雪に慣れていないかもしれない受験生が、北の大地に夢と未来を託してやってきます。
北海道で頑張ってきた受験生が、自分の未来を拓くために、全国の志望大学に向かって飛び立ちます。
どうか、少しでも彼ら彼女らが、実力を発揮できますように。
大学までの距離や 雪国生活の体験の有無が、できるだけ受験に響きませんように。
例年にない大雪、本当にお疲れ様です。
2週間前の大雪のときには札幌にいましたが、我が家もストーブの排気筒が雪で埋まり、大変なことになりました。
電車もバスも来ない中、地下鉄にあれほど感謝したことはありません。
それでも、日に日に除雪され、車が行き交えるようになり、バスが再開し、ごみ収集がなされるようになり、歩道が現れ、JRも再開。
そのために夜を徹して働いてくださる皆様。本当にありがたかったです。
大都市の降雪量を調べたランキングが複数あります(※)が、札幌が、世界の大都市の中でも積雪量が多いことは間違いないようです。
札幌市のサイトによると、180万人以上の人がいる大都市の中ではこんな感じになるそうです。
人口 | 降雪量 | |
札幌 | 約195万人 | 479cm |
サンクトペテルブルグ(ロシア) | 約499万人 | 297cm |
モントリオール(カナダ) | 約178万人 | 215cm |
ウィーン(オーストリア) | 約189万人 | 172cm |
ミュンヘン(ドイツ) | 約146万人 | 100cm |
瀋陽(中国) | 約530万人 | 49cm |
※:有名なのは、2015年に海外メディア「The Rchest」が発表した人口10万人以上で「世界の積雪量が多い都市TOP 10」の1位 日本 青森市 (年間降雪量 792cm)、2位 日本 札幌市 (年間降雪量 485cm)、3位 日本 富山 (年間降雪量 363cm)、4位 カナダ セントジョーンズ (年間降雪量 333cm)、5位 カナダ ケベック (年間降雪量 315cm)
※:札幌が最多!世界の大都市の積雪量比較:出典:ベレ出版・日本で1日に起きていることを調べてみた
これだけの雪が降りながら都市機能を維持するためには、相当な手間とお金がかかることは、とてもよくわかります。
実際、札幌から東京23区内に初めて引っ越したとき、住民税が約半分になって驚いた経験があります。
弘前や上越のように、札幌よりも多くの雪が降る地域は国内にもありますが、これだけの大都市でこれだけの雪が降る都市はほかにないのです。
今回の豪雪で、「やっぱり雪国での暮らしは大変」と思って進路変更を考えたり、合格後の生活に不安を抱く受験生もいるかもしれません。
でも私のように、18歳の大学受験で初めて北海道に行き、そこから北海道が好きになりすぎて一生北海道に関わって生きる人が出るかもしれません。
雪も欠航も遅延も、よき思い出となって春を迎えられますように。
(関口詩乃)