こんにちは。コーチ・薬剤師の関口詩乃です。
この数日、
「もういいんじゃないかな?」
と思ったり口にすることが増えています。
たとえば本日。
小さい頃から、「これがいい」と服や身の回りのモノを選ぶたび、
「白は汚れやすいから濃い色の方がいいんじゃない?」
「ボートネックは暑いからこっちの服にしたら?」
「その素材はシワになりやすいから、こっちにしなさい」
「そんなものがいいの?こっちの方がいいでしょ」
等々、とってももっともな感じの理由で、私の希望は却下されてきました。
(もちろん、失敗したり後で困ったりしないように、というオヤゴコロだったとは思うのです)
最初の頃は、
「それでも、コレがいい!」
と言っていた気がします。
でも、そのたびに「もっともな感じの理由」を繰り返されてダメと言われ、更に
「せっかく教えてあげてるのに…」
「どうせ後で後悔するのに、なぜ言うことを聞かないのかしら?」
と「困った子」「いいことや得なことがわからない子」に対する態度を取られ。
毎回のその空気が嫌で
「じゃぁそっちにする」
となり。
いつしか
「それでもこれがいい」
と言うこともせず、そのまま言われたものを選ぶようになり。
最終的に、
「どれがいい?」
と言われても
「どれがいいと思う?」
と聞き返すようになりました。
大人になり、自分で買い物をするようになっても、
「これは汚れやすいし…」とまず考える自分がいて。
小さい頃は「親の意見」だったものが気づけば「自分の思考」になっていました。
そして今。
新しい椅子を買おうと決め、ネットで調べまくり、試しに座りに行き、ようやくこのモデルにしよう、まで決めたのですが、悩んだのは色。
「でも白は汚れやすいし…」
「(夫に)何色がいいと思う?」
と、「好き」ではなく「手入れ」や「周りの人(夫)の意見」を考えている自分に気づきました。
(因みに夫は、「あなたの好きな色にすればいいでしょ」と非常に当たり前な感じで言っていた)
で、ふと思ったんですよ。
もういいんじゃないかなって。
小さい頃、世話をする側にとって大事だったことと、
今の私にとって大事なことは違って当然なんだから、
周りの意見で何かを決めるのは、もういいんじゃないかなって。
もう一度、「自分の「好き」は何なのか」を考えてもいいんじゃないかなって。
自分が使うものなんだから、自分の「好き」を一番に考えてもいいんじゃないかって。
しかも、もう、自分の「好き」を通しても、誰も傷つけないし、もっと言うなら、自分も傷つかないよって。
そんなわけで、注文したのは白いメッシュの椅子。
大丈夫。私、薬剤師だから。
たいがいの汚れは化学で解決できるから。
…そう思った自分に
「結局それかよ!」と思いつつ。
ちょっと違う道を歩き始めた気がしています。
椅子が届くまでに、今の自分に合わせて(部屋はもちろん)いろんな環境も整えよう、と決心。
昔は合理的だったけど、今の自分に合わない考え、あなたもありませんか?
それ、もういいんじゃないかな?ってもし思うなら、
本当に小さな身の回りのことから、ちょっとだけ変えてみませんか?
私は…当たり障って生きるぞ。