こんにちは。
薬情報コンサルタント・薬剤師の関口詩乃(せきぐちしの)です。
薬情報コンサルタント・薬剤師である私が、風邪をひいたと言うと、
「風邪をひいたときには、どの風邪薬を飲むんですか?」
と、よく訊かれます。
そこで今回は、薬情報コンサルタントが選ぶ風邪薬についてお話しします。
薬情報コンサルタントは風邪薬をどうしている?
薬情報コンサルタント・薬剤師である私が、風邪をひいたと言うと、
興味を持たれるのが、風邪薬をどうしているのか?ということ。
私は、風邪のひき始めのときに葛根湯を飲むことはありあますが、
症状にもよるし、必ず飲むわけでもありません。
1-3日、外出しないで済みそうなときには、温かくして寝ています。
風邪が長引いているときと、どうしても風邪の症状が辛いとき、
または、「どうしても明日は出かける必要がある」と言う場合は、
咳止めや抗アレルギー剤(←鼻水対策)など、
病院に行って、どうしても止めたい症状に対する薬を出してもらいます。
そう答えると、
「えっ? 市販の風邪薬は飲まないの?」
と訊かれます。
実は我が家・・・葛根湯以外の、「パブロン」等の市販の風邪薬(総合感冒薬)は置いてありません。
なんとなく調子が悪いかな、と思った時には無理をしないことにしているので、
そもそもあまり風邪をひかないのが第1の理由。
風邪をひくときには、前述の「なんとなく調子が悪いかな」を見落としているときなので、
「ひき始めの風邪」をほとんど経験せず、風邪をひくときには突然、かなりの症状が出ていることが第2の理由。
薬情報コンサルタントの風邪薬の選び方
風邪薬って、そもそも、症状を抑えるものであって、
抗生物質が細菌をやっつけるような、風邪を治すものではありません。
それについて、「だから風邪薬を飲んでも無駄だ」という人がいますが、
そりゃあなた、無理をしないで済む人のセリフです。
ゆっくり休めば良くなるのはわかっていますが、
その時間を取れない、仕事を休めないときに風邪薬を使います。
市販の総合感冒薬って、いろいろな成分が、ちょっとずつ入っています。
だから、「なんとなく風邪っぽいかな・・・? でも、今日は休めないんだよな」
というような、風邪のいろいろな症状が強くなる前、
「風邪のひき始め」の段階で症状を抑えるために飲むものです。
逆に、症状がひどくなってしまったら、その症状に特化した薬の方が効きます。
従って、あまり「ひき始めの風邪」を経験し、
そもそも無理をしないで済んでいる我が家には、総合感冒薬を置いていないのです。
そういえば・・・昔、会社員で休めなかった頃は、
家ではなく、「会社に」風邪薬を置いてありました。
薬は「何を飲むか」も大事ですが「どのタイミングで飲むか」も、効果に影響します。
何よりも、自分がどういう状態なのか、どのくらい休めるのか、
生活から薬を考えるって、薬と上手く付き合うためには必要だよね、と思います。