シャンプー(市販)の選び方は?薬情報の専門家と美容師の意見

こんにちは。

薬情報コンサルタント・薬剤師の関口詩乃(せきぐちしの)です。

 

薬じゃないけれどよく訊かれるものがシャンプー(市販)です。

今回は、シャンプー(市販)の選び方についてお話しさせていただきます。

 

シャンプー(市販)の選び方は?薬情報の専門家の意見

 

シャンプー(市販)の選び方について訊かれることが多いので、

薬情報コンサルタント・薬剤師としてお答えしますね。

 

シャンプー(市販)で問題がない人は、好きなものを使ってください。

シャンプー(市販)で頭皮に問題が起きる人は、皮膚科医と相談してください。

シャンプー(市販)で髪質に問題が起きる人は、美容師さんと相談してください。

 

なんとも大胆な回答で申し訳ありません。

 

シリコーンオイルは髪に悪い?

弱酸性ってどうなの?

ネットで大手メーカーのシャンプーはみんなダメだって書いてあるけど?

福山雅治はシャンプーを使わず、お湯だけで洗っているっていうけど?

・・・などなど、薬じゃないけれどよく訊かれるものがシャンプーです。

 

確かに、いわゆる普通のシャンプー(高級アルコール系)のほかにも、

アミノ酸系、セッケン系、ノンシリコン、と、種類がたくさんあります。

 

それぞれの特徴を細かくお話しすることもできるのですが、

それは気になる方が個別にご相談いただくとして。

 

シャンプーのポイントって、実は「薬じゃない」ことにあるような気がするんです。

どういうことか?と申しますと、

例えば、です。

髪や頭皮にいいとわかっていても、

・洗っている間の匂いで気分が悪くなる。

・洗いあがりのべたつきが我慢できない。

・髪の手触りが嫌な感じ。

等という場合、どんなに「健康のため」と思っても、続けられないですよね?

 

シャンプーって、「健康」のほかにも、「香り」や「洗った時のさっぱり感」など、

個人の嗜好の影響が大きいです。

だから、「健康」だけで決めることは現実的でない気がするのです。

従って、問題が起きてないなら、大丈夫ですよ、と思います。

もちろん、「何より健康が大事だ」という方は、このアドバイスは役に立たないのですが。。。

 

そうは言っても、シャンプーも薬品ですので、当然、合わなければトラブルも起きます。

 

たくさんCMを打って宣伝されている、いわゆる普通のシャンプー。

「高級アルコール系」という、洗浄成分のカテゴリーで呼ばれることもありますが、

特徴は、洗浄力が強いこと。

場合によっては、強すぎて地肌や髪がパサパサになってしまう人がいること。

一方で、たくさんの種類が出ているので、自分好みの香りや洗い心地を選べること。

ほとんど雑菌が繁殖することを考えなくてもいいので、

使用期限をそれほど気にしなくても良いし、継ぎ足し使用をしても、それほど問題にならないこと。

 

これらの特徴を踏まえると、普通のシャンプーの洗浄力で問題がないうちは、

それほど神経質になる必要はありません。

 

しかし、人の肌や髪質は、人によって強さや性質が違いますし、

同じ人でも年齢や体調によっても変わってきます。

 

もし、洗うたびに頭皮が赤くなったりかゆくなったりするなら、

一度、皮膚科の先生と相談してみてください。

アミノ酸系やセッケン系など、低刺激のシャンプーを紹介してくるはずです。

それ以前に、炎症が起きているなら、まず、炎症に対する治療をしてくれるはずです。

 

一方、頭皮に異常はないけれど、洗い上がりが今一歩パサついたり痛んでいる感じがする、

というのであれば、美容師さんに相談してみてください。

普段、あなたの髪をメンテナンスしている美容師さんなら、

髪質にあったシャンプーをすすめてくれます。

 

とりあえずアミノ酸系シャンプーに変えてみる、というのは方法のひとつですが、

一度相談してみれば安心ですし、必要な時に専門家の手を借りることも大事です。

 

シャンプー(市販)の選び方は?美容師さんの意見

 

私は以前、美容師さんに相談したときに言われました。

「髪のことを考えたら、刺激の少ないアミノ酸系のシャンプーをやっぱり奨めるけど、

詩乃さん、使用期限とか気にしないでしょ?」

「しかも、容器を洗って乾かして詰め替えて、とかしないでしょ? 」

「そういうことを考えないでアミノ酸系シャンプーを使うと、雑菌が繁殖して、結構危険なんだよね」

「詩乃さんの性格を考えると、それくらいなら、今のシャンプーを使っておいたら?髪も痛んでないし」

とのことでした。

 

美容師さんにズボラ認定されたわけですが(汗)、やっぱり、リスクと優先順位なんですね。

 

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