こんにちは。
薬剤師コーチの関口詩乃です。
これは先日、友人のAさんからされた質問です。
Aさんは話すことが仕事ですが喉が痛むことが続き、
何回か通院して処方された薬を飲んでも効かず、
仕事が立て込んでいて休むこともできない。
今回、受診した結果、プレドニン(プレドニゾロン)錠を処方されたとのことでした。
いろいろ考えたのですが、こんな感じの返事をしました。
・仕事の休みがあるまでの最低日数が処方されていると思うので、飲みきって(仕事の切れ目まで飲んで)、もう一度受診して、次の治療を先生と相談してください
・「免疫反応を抑えるぜ。だから免疫反応のひとつである炎症反応を抑えるぜ。因みに臓器選択性はないから身体中の免疫反応を抑えるぜ」という薬です。
・そういう薬なので、効果は高いけど連用すると身体中の免疫反応を下げるので、いろいろ問題が出ることがあります。だから調子が悪いときに使えばいいやって薬じゃなくて、切り札だと思って使ってください。
薬学的にはもう少し細かい説明してもいいのか?とか、どうなのよ?と思わないでもないですが(^^;
Aさんは非常にエネルギッシュで、「自分のことは自分で決める!」というお人柄。
プレドニンは飲んだことがなさそう(あったらこの質問の仕方はしない)
出張の多い、代わりのきかない、スケジュール厳守のお仕事。
「ステロイド、ダメ、絶対」ではないけれど、ステロイドってヤバいんじゃない?とは思っている。
私が伝えたかったのは
・必要最小限の期間にかっちり使って効果を出す。
・仕事に余裕のあるときはまず喉を使わずに別の治療を考える。
・便利な薬認定で、あとで気楽に再利用しない。
でした。
でもAさん、理由がわからないことは納得しないし、納得しないことはやらないし、そもそも人に決められるのはダメだし。。。
そんな背景を考えた結果、
・まず「どうする」にフォーカス
・作用機序の説明は納得して飲むための範囲で、わかりやすく。
・「とっておいてまた調子が悪くなったときに使う」の判断を避けてもらうための情報
を伝えようと決めました。
私達は、専門家であるからこそ「正しさ」にこだわってしまいます。
もっというなら、「間違えないこと」を第一にします。
もちろん、専門家として「正しさ」は大切です。
ですが、
相手にどうしてほしくて、
そのために何をどう伝えるのか
そもそも
あなたの伝えたい相手は、どういう人で何を知りたがっているのか
ということを考えるのが
「人が人に伝える価値」
じゃないか、なんてことを考えています。
お読みいただきありがとうございます。
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