親知らずを抜くのなら

こんにちは。薬のあらゆる「?」を解決する薬相談の専門家、
薬剤師コーチの関口詩乃です。

先日から歯医者さんネタが続いていますが、
この前、体力が落ちると炎症を起こしていた原因の、
左下の親知らずをとうとう抜きました。

親知らずについては、22歳の私に説教したい。。。

実は、上の親知らずが歯茎じゃないところから生えてしまい、
22歳の当時、かかっていた先生からの紹介で
大学病院で上の親知らずを抜きました。

その際、、、

 

・かみ合わせの上の歯がない親知らずは生えていても無駄です。
・隣の歯に向かって生えている下の親知らずは将来、問題を起こす可能性が高いです。
・骨も歯もやわらかい今のうちに抜いておきましょう。

と言われたのにもかかわらず、卒業研究や国家試験の準備といろいろ忙しいことを言い訳に、
そのままにしてしまいました。

 

20代の終わり、東京に来てからも「大学病院を紹介するので(以下同)」と言われたのですが、
それも、大学病院が遠かったことと、仕事が休みにくかったこととを理由にそのままにしてしまい、
その後、放置していました。

 

22歳で対処しておけば、、、

・そもそも若い方が傷の治りが早い
・骨も歯もやわらかいので今よりも処置が楽で大事にならない
・学生時代は「学生だって忙しい」と思っていたが、時間の調整が社会人とは比べ物にならないくらいラク
・その後十数年もトラブルに悩まず済んだ
・今よりもはるかに大学病院が近かった

と、いいことづくめでした。

 

20代の皆さん、親知らずを抜くなら、若いうちです!

 

とは言え、時間が経ってしまったのはもう取り返しがつかないので、
勧められるままに抜歯を決意しました。
驚いたのは、今まで「大学病院に紹介します」と言われていた、
「切開と骨を削る必要がある(先生談)」親知らずを、
普通の歯医者さんで抜けるということです。
時代か?医療の進歩か?先生の腕か?と思いつつ、
事前に日を決め、抗生剤を飲み、
予約の1時間前に指示通り痛み止めを飲んでいきました。

 

骨伝導で「ガリガリ」「ゴリゴリ」「パキッ」等々の嫌な音を聞きつつ、
先生が苦労しているのを感じつつ、抜いていただきました。

っていうか、先生、本当に大学病院じゃなくても抜けるんですね。これ。

「紹介するかどうかギリギリのところだけどね。
大学病院だと行くのも通うのも大変でしょ」

とのこと。

 

「圧迫止血とクーリング」が炎症をひどくしないコツだということで、頑張りました。

・術後2時間、ガーゼを噛んで圧迫止血
・24時間、ひたすら保冷剤で抜いたところの頬を冷やす
・痛み止めは痛くなる前に飲む
翌日、消毒(と経過観察)で受診した際、ほとんど腫れていないことに
先生も「どうしたの?」と驚いていました。

痛み止めはこれから発生する痛みをおさえることはできますが、
痛くなっている分はどうにもなりません。
だから、痛み止めは「痛くなりそうだな」と思ったら飲むんです。
2-3日、続けて飲んだくらいでは効かなくなることもないので、安心してください。

 

まあ、今回最も驚いたのは(先生の腕の良さにはいつも驚いてますが)、
治療費が治療費が自己負担で3,000円弱だったこと。

先生、1時間近くかかって、あんなに技と力を使って、
10,000円と儲からないんだ。

先生曰く、できるだけ安く済むようにはしているけど、
親知らずを抜くのは、高くても患者負担で5-6,000円にしかならないとのこと。

だから、本当はやりたくないんだよね、と笑っていましたが、
患者さんのことを考えて治療して、儲からないのはつらいなーと、
歯科経営のキビシサを知ったのでした。

 

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