病気は必ず治療しなきゃいけませんか?(上)

こんにちは。薬のあらゆる「?」を解決する
薬相談の専門家、薬剤師コーチの関口詩乃です。

あなたに何らかの病気が見つかったとき、
「必ず治療しなきゃいけない」って思いますか?
それとも、「病気のままでいるのも一つの方法だ」って思いますか?

最近、

「あぁ、病気って、こういうことなんだな」

と納得して、そうしたら、「病気は治すべきか?」という問いに対する答えが出ました。

 

そもそも「病気」って、どういうことでしょう?

辞書を調べてみると

びょうき【病気】
身体の痛み,不快感,機能の低下や不調和などで日常生活が妨げられる,個人の肉体的異変や行動の異変をいい,そのような状態の不在を健康という。
(世界大百科事典 第2版)

うーむ・・・わかったような、わからないような、という感じですね。

病気というのは
「何か、自分の身体や頭や心に異常が起きている」だけでなく

「そのことで自分や周りの人が困っている、または将来困った状態になる」

状態だと、この間納得しました。

えぇ、納得したのはつい最近です(笑)

 

例えば、あなたが今、熱を出したり咳をしていたりしたら、苦しいですよね。

「苦しい」という、自分にとって不都合な状態になっていますし、
仕事や遊びの妨げにもなっているかもしれません。

まさに、「異常が起きていて、困っている」状態です。

 

次に、血圧が高かったり、血糖値が高かったりする場合を考えてみましょう。

最初の頃は数値が高いだけで、自覚症状はありません。
「困っていない」んです。

でも、高血圧や高血糖を放置すると、
将来、脳梗塞を起こしたり、糖尿病が進んで腎臓や目が
悪くなったりして困った状態になります。

 

・・・ここまでご理解いただけましたか?

 

体に症状が出る(または将来出る可能性がある)病気については、わかりやすいですよね。

 

問題はこの先です。

「病気だ」ってわかって、「薬を飲めば楽になる」ってわかっているのに、
「薬は身体に悪いから飲まない」
と言っている人、結構います。

 

薬は必要悪です。
使わないにこしたことはありません。
なんでも飲めばいいってわけじゃありません。

 

だけど、
「熱が高かったり頭が痛くて起きている不都合」
「高血圧や高血糖を放置することで起きる不都合」
の大きさや深刻さと、
「薬の害」を、天秤にかけてもいいんじゃないかなぁと
思うことが多々あります。

 

その上で「薬を飲まない」という選択肢ももちろんあります。
または、「マッサージで頭痛を和らげよう」というのもありだと思います。

 

薬って、批判されやすい、というよりも、
批判しやすいものになっている気がするのですが、
痛いのも苦しいのも不利益を被るのはあなた自身です。

 

だからこそ、
「どっちが得か」
をよく考えてくださいね。

 

というわけで、最初の問いの答えは起きている「異常」が、
肉体的な場合の多くは、方法は薬に限らないけれど

「治療したほうがいいんじゃないかな」

です。

痛かったり苦しかったりしたくないですから・・・。

 

ただ、例外というか、「○○な異常」については別の考えを持っていますが、

それは次回。。。
【病気は必ず治療しなきゃいけませんか?(下)】にて。

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