エナジードリンクとドリンク剤の違いって?危険って本当?

こんにちは。

薬情報コンサルタント・薬剤師の関口詩乃(せきぐちしの)です。

 

エナジードリンクやドリンク剤を飲むことはありますか?

普段、飲まない方でも、薬局やコンビニ等で見かける身近な存在なのではないでしょうか?

 

 

エナジードリンクとドリンク剤の違いって?

 

「エナジードリンク」という言葉をご存知ですか?

日本で代表的な商品といえば「レッドブル」でしょうか。

 

エナジードリンクは、ドリンク剤、栄養ドリンクとは別物で、

清涼飲料水として売られているものです。

エナジードリンクは、「滋養強壮」などの効果をうたえない、所謂「飲み物」である一方、

栄養ドリンクは医薬部外品や指定医薬部外品、医薬品なので、効果をうたうことができる

という説明をしていることもあります。

 

この説明、間違いではないのですが・・・。

あなた、この区分、気にして飲んでいますか?

 

コンビニどころか、自動販売機でも買える「リポビタンD」などのドリンク剤。

例えば、リポビタンDとレッドブル、意識して飲み分けていますか?

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レッドブルは、国により、少しずつ成分が違います。

「あぁ、アジアでファンタを飲むと、日本より甘いのと一緒でしょ?」

それもあるかもしれません。

しかし、エナジードリンクの場合、

「国によって、薬の規制が違うから、成分を変えている」

という事情があります。

 

実は、「薬だ」と認定されているものは、国により、その種類や量が少しずつ違います。

例えば、日本では「イチョウ葉エキス」や「プロポリス」は健康食品ですが、

ドイツでは「医薬品」です。

逆に、「メラトニン」という、時差ボケなどに効くと言われている健康食品がアメリカにありますが、

日本では「メラトニン」はホルモン剤に当たるため、健康食品ではなく、

「医薬品」としての認可が必要になるため、

日本では「メラトニン」のサプリメントは製造・販売されていません。

 

また、海外では清涼飲料水でも一定量なら入れられるのに、

日本では全く認められていない成分、というものもあります。

 

レッドブルは、そのあたりの法規制に対応するために、

国によって成分が違うのです。

 

確かに、法規制として、清涼飲料水に当たるエナジードリンクと、

医薬部外品や医薬品としてのドリンク剤は、大きく違います。

そして、一般的に、医薬部外品や医薬品の方が、

有効な成分が入っていて、効きそうなきがします。

 

エナジードリンクが危険って本当?

 

私たちは、エナジードリンクやドリンク剤を作ったり売ったりする業者ではなく、

消費者として飲みたい人です。

 

その私たちにとって、「法規制が違うから」違うものだ、という違いが、

どれほどの違いなんだろう?

しかも、国によって違うような規制が、本質的に私たちにとって違いをもたらすんだろうか?

そんなことを思います。

 

しかも、です。

11月1日、リトアニアで、未成年(18歳未満)へのエナジードリンクの販売を禁止する法律が施行されました。

日本で言うなら、レッドブルがお酒と同じ扱いになったようなものです。

 

日本で言うなら、清涼飲料水、ただのジュースなのに、法律で禁止するほど、身体に影響するの?

それなら、医薬品や医薬部外品扱いのドリンク剤はいいの?

 

「ドリンク剤は、ただの栄養剤です」

「エナジードリンクは栄養ドリンクと違って・・・」

という説明が世の中でされていましたが、

法律で禁止されるレベルの危険性って、どうなんでしょう?

 

20年近く前、ドリンク剤をコンビニ等で販売するために、

ドリンク剤の規制区分(医薬品や医薬部外品)を変えたときのことを思い出しました。

 

さて、これらのドリンク剤やエナジードリンク。

私たちにとって、本当はどのくらい危険で、どのくらい効果があって、

どうやってお付き合いすればいいんでしょうね?

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