札幌マルヤマンとコーチングと私(19)

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こんにちは。薬剤師コーチの関口詩乃です。

このお話は「札幌マルヤマンとコーチングと私」
第1章:円山動物園に行くまでの経緯:(1)(2)(3)(4)(5)
第2章:円山動物園で見たこと:(6)(7)(8)(9)(10)(11) 、
第3章:講演実現まで:(12)(13)(14) 、(15)(16)
第4章:講演準備:(17)(18) の続きです。

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K「私は公務員です。報酬は受け取れません」

・・・そうですよね。

K「札幌市も、なんら報酬を受け取れません」

・・・確かにその通りです。

 

私たち主催側は旅費交通費をお支払するので、何となく

「お金を払っている」

気になっているが、旅費交通費の実費精算をしているだけで、

北川さんにも札幌市にも、1円たりとも収入にはならない。

それどころか、相手から見たら、余分な仕事を無料でお願いしているに過ぎない。

 

K「今回のお話は、円山動物園ががんばった話です」

K「もしよかったら、円山動物園にプレゼントというか、その…」

一瞬「えっ?プレゼント?」と思ったが、「あぁ、寄付のお願いか」と理解した。

 

ここまでなら、特に不思議なことはない。

ごく普通の話だ。

ましてや、現在の円山動物園の状況を考えたら、応援したいのはやまやまだ。

 

だが、ICF Japanも、新しい組織であり、何しろお金がない。

特に今回は、年度会計から考えても、ずいぶん背伸びした会場を借りている。

このカンファレンスについては、黒字で終えられるか、かなりあやしいラインだ。

 

S「おっしゃることは尤もです」

S「ですが、私達もお金のない団体です」

S「もちろんメンバーに提案しますし、検討しますが、確約はできません」

そう答えるしかなかった。

 

すると、北川さんが言った。

「僕が頑張って旅費宿泊費をそちらの予算よりも抑えたら、その分を寄付してくれますか?」

 

・・・。

 

「本気か?この人」

と瞬間的に思った。

 

次に

「本気だ、この人」

と思った。

 

なんて人だろうと思った。

しかも、決意する感じでも苛立っている感じでもなかった。

ごく普通の調子で、ごく普通の提案をするように言われた。

 

それでも、自分だけで決められる話ではない。

しかも、東京の最近のホテルの高騰や相場などを考えると、予算・・・足りる?とすら言われていた状況だった。

 

S「わかりました。そのことも含めて検討させてください」

と答えるしかなかったが、

「何があっても通そう」

と私も心に決めた。

 

—–

実際、東京に戻ってからカンファレンスの運営委員のミーティングで寄付の話をしたが、何とも重苦しい空気が流れた。

そのときの参加申し込み状況と収支表をみたら、どう考えてもうなづける状況ではないのはわかる。

 

それどころか、ホテルと交通費の高騰を考えると、

「金額精算ではなく、運営側でチケットとホテルを手配してはどうか?」

という提案まで出ていた。

 

メンバー一人一人に寄付の話を当たりながらも、台所状況の過酷さを考えると胃の痛い日々を過ごしていた。

 

風向きが変わったのは、北川さんから

「飛行機とホテル、とりました」

と、当日精算の準備のために、それらの領収書の控えを送っていただいたときだった。

 

「北川さん、札幌市の課長職ですよね?」

「普段の出張も、札幌市はこんなに旅費に対して厳しいんですか?」

「それともめっちゃバーゲン探しましたか?」

と思う金額が記されていた。

 

助かった!と思った。

これで、ICF Japanから円山動物園への寄付ができる、と思った。

 

北川さんが有言実行してくれたのだ。

 

それにしても、何でもないことのように、なんでもあることをする人だと思った。
(続く)

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