札幌マルヤマンとコーチングと私(10)

こんにちは。薬剤師コーチの関口詩乃です。

このお話は「札幌マルヤマンとコーチングと私」
第1章:円山動物園に行くまでの経緯:(1)(2)(3)(4)(5)
第2章:円山動物園で見たこと:(6)(7)(8)(9) の続きです。

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言われてみると、H先輩の視線の先、立ち入り禁止エリアに階段が見える。

H「飼育員さんが毎日通る階段の壁に、いいことが書かれている来園者の声だけ貼って、飼育員さん達のやる気と自信をアップさせたんだって」

H「栄光の階段って呼んでたらしいよ」

H先輩、さっきまでは園内を回りながら「どんな工夫をしているか」という「What」を解説しつつ教えてくれた。
今度はそれを「どうやって実現したか」という「How」を語ってくれている。

H「あとさ、飼育員さんがいろいろなことをやるようになったって話したしょ?」

・・・そう!それをどうやって実現したのか知りたかったんですよ!!

 

H「飼育員さんの意見を引き出すためっていうのもあって、全飼育員にコーチつけたらしいよ」

・・・コーチングのコーチですか?

H「動物園てね、札幌市の部署の一つなの」

H「飼育員さんは現業職っていう高卒の人達で、ずっと円山動物園にいるの」

H「だけど事務方は定期異動があるから、他の部署と同じように数年で異動しちゃうのね」

H「そうするとさ、どうしても軋轢が起きることもあるわけよ」

H「現場をよく知っているのは飼育員の人達。だけど決定権を持つのは事務方、みたいなとこもあるし」

 

H「実はさ、この円山の改革をやったのが知り合いなんだけど、『自分たちは数年で移動してく中で、円山に人を残したかった』って言ってたんだ」

H「人を育てることが、円山の将来につながるって言ってさ」

H「それでコーチつけたんだって」

H「コーチをつける。だから意見を言える、提案できるようになろうって」

 

S「でも、外部のコーチをつけるにしても、内部でコーチを要請するにしても、結構お金かかりますよね?」

 

道すがら、動物園の入場者数が減り、廃園しろという意見もあったこと、経営が非常に厳しいことは聞いてきた。
一方、コーチング会社のプログラムはかなりのお金がかかることも知っている。

 

H「それがさ、札幌のコーチにお願いしたらしいんだよね」

H「予算もさ、接遇とかの研修をしていて、その予算があったんだって」

 

S「研修費っていっても、全員にコーチつけられるような金額じゃないでしょう?」

 

H「うん。多分」

H「だけどさ、もしお金以外に、思い入れとか熱意とか別のモチベーションがあったら、引き受けてくれると思わない?」

・・・確かに。

 

私にも、そうやって引き受けている仕事がある。

それは相手とのお付き合いであったり、熱意であったりもするし、自分が好きなことに関する組織だったりもする。

これからも、相手の未来に共感した仕事、北海道・薬・医療・音楽に関係する団体や内容の仕事は、どんなことがあっても行くと思う。

 

いったい、どんな素敵なコーチが円山の再生に関わってるんだろうと思った。

駆け出しコーチの私にとって、とても印象的な話だった。

(続く)

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