インフルエンザワクチンの効果は?効かない?打たないほうがいい?

注射

こんにちは。

薬情報コンサルタント・薬剤師の関口詩乃(せきぐちしの)です。

 

インフルエンザについては、毎年、話題にのぼりますよね。

インフルエンザの話題になる時に、一緒になって出てくる関心事が、

「そもそもインフルエンザワクチンを打つ意味があるのだろうか?」ということ。

 

お医者さんであるHさんとの間で、インフルエンザワクチンについて、

ちょっとした話題となりましたので、その時の話をお伝えします。

 

インフルエンザワクチンの効果は?

 

先日、お医者さんであるHさんとの間で、インフルエンザワクチンがちょっとした話題になりました。

 

薬情報コンサルタント・薬剤師である私と、

お医者さんであるHさんの間で出た考え方についてお話ししますね。

 

インフルエンザワクチンの話の中で、面白いなぁと思ったのは、

私(薬情報コンサルタント・薬剤師)とH先生(お医者さん)が、

インフルエンザワクチン推奨派だったことです。

 

H先生曰く、

「国内でインフルエンザウイルス量が増加したのは、

小学校の定期接種から外したからだと言う説を支持しています」とのこと。

 

そして、私とH先生が共通しているのは、

「子宮頸癌ワクチン以外は推進派」

だということです。

 

この会話のやりとりには、ある考え方があります。

それは

「ワクチンは、公衆衛生の一環だ」

ということです。

 

インフルエンザワクチンの効果は?効かない?

 

私とH先生が「ワクチンは、公衆衛生の一環だ」と考えているというのは、

一体いうことか?と言いますと、

「個人として、ワクチンが有効だったかどうか」

に加え、

「集団として、インフルエンザが蔓延するのを抑えられるかどうか」

を気にしているのです。

 

そもそも、インフルエンザワクチンって、何をしてくれるものなのか?

インフルエンザワクチンは、インフルエンザウィルスが鼻や口の粘膜から体内に入り、

細胞内で増殖した際(これを感染といいます)、

それを攻撃して発症や重症化を防ぐための抗体を体内に作っておくためのものです。

 

だから、インフルエンザワクチン反対派の人がいう

「インフルエンザワクチンに予防の効果がない」

「インフルエンザワクチンは効かない」

は、ある意味、正解です。

虫よけスプレーが虫に刺されるのを防ぐように、

インフルエンザウィルスが体内に侵入するのを防いでくれるわけではないからです。

 

しかも、

「インフルエンザワクチンを打っても、インフルエンザに罹るときは罹る」

と言いわれることがあります。

 

インフルエンザワクチンは、とっても変化しやすい、

株(ウィルス)の種類の多いウィルスです。

今年流行しそうなウィルス株を予想して作られますが、この予想が外れたときには、

インフルエンザワクチンを打っていても、発症率があがります。

 

そして、

「インフルエンザワクチンを打たなくても、インフルエンザに罹らないときは罹らない」

とも言われます。

 

その通りです。

身体の弱っている人や高齢者などの免疫力が弱っている人と、

身体を鍛えていて免疫力がが高い人では、発症しやすさが違います。

 

インフルエンザワクチンは効かない?打たないほうがいい?

 

確かに、100%効果があるワクチンではありません。

しかし、一定の発症・重症化低減への効果があります。

そのうえで、考えてほしいのです。

 

あなたがインフルエンザに罹ったら、あなただけの問題ではないのですよ、と。

 

例えば、あなたがインフルエンザに罹ったとします。

インフルエンザは、接触が密であるほど、うつりやすいです。

インフルエンザ予防に「人ごみを避ける」と言われている所以です。

 

もし、電車で隣に座った人が、妊婦さんだったら。

インフルエンザワクチンを打てない免疫力の下がる病気の人だったら。

 

もっと身近な例で考えると、会社の隣の机の人がインフルエンザに罹ったら、

なんとなく「ちゃんと治るまで出社しないでね」

って思いますよね。

会社によっては、インフルエンザに罹ったら○日休んで、

医師から出社可能の証明をもらってきなさい、なんて言われることすらあります。

 

つまり、職場や学校など、人が集まるところでは、

「他の人にうつさない」

ために、

「自分がまず、発症しない、重症化しない」

ことが大事で、

インフルエンザワクチンは、この「発症しない、重症化しない」

に効果があります。

 

もちろん、インフルエンザワクチンにも、副反応はもちろんあり得ます。

注射したところが腫れたり痛くなったりするほか、頭痛や倦怠感などもあり得ます。

まれにアレルギー反応がでることもあり、注意が必要です。

特に、インフルエンザワクチンは鶏卵を利用して作られるので、

卵アレルギーを持っている方は、注意してください。

 

 

これらのことを考えると、インフルエンザワクチンを打つかどうかは

・自分がどのくらい免疫力が高いか、

・アレルギー体質などを持っていないか、

・どのくらい集団にいる時間が長いか、

・発症した時、完治するまで休めるか、

・身の回りに高齢者や乳幼児、妊婦など感染しやすい人や感染したら問題が大きい人がいるか、

など、自分の体力や体質だけでなく、環境を考えて決める必要があります。

 

たとえば、ある会社では、インフルエンザワクチンを打つ補助金申請ができます。

会社が、社内の感染リスクを減らしたい、

また、発症して社員に休まれる損失を減らしたいと思っているからです。

 

一方、

「そもそも身体を鍛えているし、万が一インフルエンザに罹ったら、

完治するまでゆっくり誰とも接触せずにいられる」

というのでしたら、

発症・重症化リスクや罹った場合の自分の仕事の損失と、

インフルエンザワクチンのリスクとの勘案になります。

 

また、アレルギーや副反応が過去に起きている人は、そもそもワクチンの対象外です。

 

さて、あなたは、どうしますか?

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