札幌マルヤマンとコーチングと私(25)

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こんにちは。薬剤師コーチの関口詩乃です。

このお話は「札幌マルヤマンとコーチングと私」
第1章:円山動物園に行くまでの経緯:(1)(2)(3)(4)(5)
第2章:円山動物園で見たこと:(6)(7)(8)(9)(10)(11)
第3章:講演実現まで:(12)(13)(14) 、(15)(16) 
第4章:講演準備:(17)(18)(19)(20)(21)(22)  、
第5章:当日&後日談:(23)(24) の続きです。

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話はコーチングに進む。

コーチ業界にいると、「コーチングは優れた人財育成手法だ」ということを、とてもナチュラルに信じてる。
(というか、それを信じているから、コーチをやっていると言っても過言ではない)

 

北川さんがコーチングを導入した経緯が興味深いと思うのは、
「コーチングが最高です!」
というコーチングありきのスタートではなく、
自立的な人材育成手段を探し求めた結果、行きついたのがコーチングだということだ。

 

仕事における成功は、すべて一緒に働く仲間の成長とともにある
という信念からコーチングの導入を決めたと言う。

 

何かを「変えよう」という改革の先頭に立っていた人がいなくなると、人が変わると元に戻るのは、組織の常だ。
今までにも、そういう例をたくさん見たり聞いたり体験したりしてきた結果、それでも「不可逆的な改革をする方法が必ずあるはず」と方法を探し続ける姿勢も「あきらめない、流されない人だ」と思った。

 

そうやって探し続けた結論が
「自立的な人材を育てることだ」
という北川さんの言葉は深い。

 

北川さんはご自身のことを「『改革者』などと言われてまして」と言っていたが、とても控えめな表現だ。
これまでの業績を考えると、組織内の保守的で変化を嫌う人からしたら、テロリストに近い感覚すら抱かれていると思う。
例のコールセンター なんて、30代前半でしている仕事だ。

そのような、自己啓発業界の人でもなく、理想論だけ言うタイプの人でもなく、今までいろいろな創意工夫・改革をやってきたラジカルな人が、「不可逆的な改革の方法」を求めた結果が「自律的な人材の育成」だということが、とても深い。

 

そして、コーチングのエピソードもとても印象的だった。

結果として月1回のグループコーチングを5年間実施したのだが、最初の約2年半、全く来ない飼育員さんがいたという話があった。
その飼育員さんについて、「こういう困った人がいた」という紹介をしたのではない。
草むらに行くとバッタが見える。空を飛んでいる蜂の種類がわかる」飼育員さんだと紹介したのだ。

 

講演中、
動物を愛している人のアイデアの方が、より良いアイデアに決まっている
ということを何度も仰っていたが、飼育員さんに対し、
「職階の低い人」「管理する対象」ではなく、
「動物のプロフェッショナル」というリスペクトが前提として存在している。

 

この飼育員さんが3年目の10月に参加するようになったことが、他の飼育員さんへの転機にもなったという。
プロフェッショナルとして尊敬されていたその飼育員さんが来るようになったことが、チームに影響を与えたのだ。

 

壁だと思っていたものがドアに変わり世界が広がる
とおっしゃっていたが、
抵抗していた人ほどKey personになった典型だと思う。

 

しかも、その飼育員さんが来るようになった理由が
「もう(これ以上コーチを)無視できない」
だという。
コーチは、コーチングに訪れたときにも、そうでなく動物園を訪れたときにも、飼育員さんに声をかけ続けたという。
「待つのも愛」だと後藤田コーチはおっしゃったそうだが、
強制でなく、関係性を紡ぎながら待ち続けた結果だということに感動した。

 

質疑応答の中で
「コーチングが5年間続いた理由」を尋ねられたとき、
北川さんが「コーチが命がけで関わったから」と答えていたが、その後に
「3年、あなたは待てますか?」
と問いかけていた。

 

私には
僕は3年、相手を信じて待てるコーチを見つけたけどね
脳内変換されたが、導入する側もチームであり、信頼関係で成り立っているのだと改めて思った。

 

それにしても・・・質疑応答で
「これからコーチングを導入する組織に向けてアドバイスするとしたら?」
という質問に、
「導入する側の情熱」
だけでなく、
「まず、上司に信頼される人間になる、パフォーマンスを出し続けることです」
という答えが、とても北川さんらしいと思った。

 

熱意で導入した、という美談で終わらせてはいけない。
トップにGoサインをもらうためには、元々、自分が信頼される人間であり成果を出している事だ、というのは、やった人だけが言える言葉だ。
「これをやればうまくいくはず!」
だけで世の中は進まない。
当たり前のことだが、深いな、と思った。

 

講演の最後には
「マルヤマンのテーマ」を流し、
スクリーンに映した歌詞の
「未来見すえてコーチング」
を、結婚式の新郎新婦ケーキ入刀の司会者のように案内し、

「札幌にお越しの際は、旭山動物園に行った帰りに円山動物園にも来てください」
と笑いをとって終えるのは、やはりさすがだった。
※講演内容について、さらに詳しく知りたい方は、今回のご講演ではありませんが、円山動物園の改革等についての、北川さんのWebインタビュー記事等がありますので、こちらをご覧ください。

http://www.jiam.jp/melmaga/bunken/newcontents46.html
http://www.jiam.jp/melmaga/bunken/newcontents47.html
http://www.jiam.jp/melmaga/bunken/newcontents48.html

 
(続く)

 

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